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2005.04.19

仕事 de 数値 その1

 何ともベタなタイトルですけれど、それはともかくとしまして。

 例えば仕事でこんな資料を作ることってあるのではないかと思います。

支店別売上グラフ

 このグラフを作った A君は上司から「毎月の支店別売上状況を見たい」と指示されて、素直に作ってみた訳です。

 さて。

 このグラフは経営にどのように役に立つのでしょうか? 「中国支店、もっと頑張れ!」とか、「関東支店のボスに褒美をあげよう」 など、普通はそういう方向になるのでしょうが、果たしてそれは正しいのでしょうか?

 僕自身は、このグラフは経営の指標になり得ないと思っています。手厳しいことを言えば、 数値遊びの自己満足以上でも以下でもないと思います。このグラフで納得するような上司だと、ちょっとなんだかなと思いますし、 ましてやこのグラフで、それぞれの支店を評価するような会社だと、いわゆる「茹で蛙状態」の第一歩という危機感を持ってしまいます。

 このグラフからは、本当に関東支店が頑張ったのか、中国支店がさぼったのか判断つかないのは、例えば、 関東支店がカバーする範囲の市場が10億、中国支店が3000万だったとすると、関東支店の市場占有率は10%、中国支店は66% 超となります。これだと状況は全然変わってきます。

 個人的には、売上に関する資料で言えば、このような市場占有率のグラフの方が、「次の手」 を考える資料として役に立つと僕は考えています。例えば先ほどの例で言えば、 関東支店は市場シェアのさらなる獲得をはかる方策を採るべきですし、中国支店は市場シェアではなく、顧客単価を上げる方策か、 あるいはライフシェアを獲得する方策に転換する時期に来ていると判断する参考資料として、充分とは言えなくても、 役に立つ資料にはなっていると思います。

 数値を扱う場合、どのような用途に使用するのかを常に意識しないと、全く活用できないものを作りがちというだけでなく、 なんとなく仕事をした(させた)という気持ちになってしまう危険性があるのではないかとここ最近感じています。

 おおむね数値を扱う作業は間接部門ないし間接系の作業担当者であることが多いわけで、本来、組織運営を円滑にし、 経費を削減することが主な役割のはずにもかかわらず、この種の作業を増やした結果、 逆に管理費用を押し上げるという皮肉なことになっていることって、皆さんの周りではないでしょうか?

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