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2005.05.04

JRの事故とは直接違うのですけれど……

 JRの事故でお亡くなりになられた方々に、まずは心からご冥福をお祈りします。同じくらい、怪我などされた方、 被害に遭われた方々の関係者の方にも、本当になんと言っていいか、発するべき言葉を持ち合わせていません。

 とまれ。

 自分の今の立場と照らし合わせることは難しいのですけれど、それでも気になることを、つらつらと書いてしまいます。

 僕はたとえ誰から青いと言われようと、会社という組織で一番大切にしなければいけないのは、 お金を稼いでくれる人達だと思っています。もちろん、お金を下さるお客様は大切です。でも、その大切なお客様に「お金を払ってもいい」 と思わせるものを提供している人達が自分の仕事に集中できるような環境を作ってあげること、それが会社の役割だと思っています。

 僕は今、いわゆる直接部門ではなく、管理部門というか、間接部門にいます。間接部門の役割は、 組織運営を円滑にすることだと思っています。組織運営を円滑にするということを客観的な指標で表せば、 組織維持にかける費用をなるべく低くすることだと思っています。よく「コスト削減!」というフレーズを見かけますが、 その際の削減すべきコストは、組織維持にかける費用であって、サービス提供にかけるコストは絶対に削減すべきではないと、僕は思っています。 なぜなら、サービス提供にかけるコストを削減するというのは、多くの場合、サービスそのものの品質の低下につながりがちだからです。

 ところが。

 間接部門にいる人って、そのあたりの機微が分からない人が多いようで、 コスト削減 → 主に直設備門のコスト削減 → サービスの低下 → 売上の低下 → さらなるコスト削減というループに陥ってしまうことが多いようです。 自分の立場を悪くすることをおそれずに言えば、間接部門が管理しやすいようにするためのしわ寄せを直接部門に課すことに平気な人が、 残念ならが間接部門には多いようです。しかも、困ったことに、間接部門の彼、あるいは彼女達は、 自分たちのやっていることが決して間違ったことだとは思わずに「ルールに従っただけ」であって、その種のルールに従わない人達を 「社会人としてどうかしている!」と言うわけです。

 今回のJRの事故で、乗り合わせた乗務員2名が救助活動をせずに出社したのだそうで、社会的な避難を浴びていますが、でもね、 本当にその乗務員2名の個人的な問題なんでしょうか? ここからは僕の個人的な想像です。遅刻することは「社会人としてどうかしている」 と普段から間接部門に口うるさく言われている人が、不測の事態に直面したとき、会社に問い合わせることは、多分、当然のことだと思います。 そして、その連絡を受けた社員がマニュアルに載っていない以上「とにかく出社しろ」というのも、当然のことだと思います。 それを受けた乗務員2名がそのまま出社したとして、責められるべきは乗務員なのでしょうか? 僕は違うと思います。

 現場にいる人達が自発的に考えて、自発的に行動できる組織にすること。規則とかマニュアル整備とか、 そういうことの前に管理すべき人が考えなければいけないことって、そういうことなのではないでしょうか。

 今日は愚痴です。

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コメント

おっしゃるとおりです。あなたは正しい!事故を起こした事は避難されるベき大問題です。しかし、わしも最近少しばっかり、社長やら専務やらに詰め寄る報道陣の集団リンチにはちょっとばっかし許せないものが在る。いくら被害者の声を代弁するだとかいっても、やりすぎなんじゃない?加害者といっても意図して、凶器をもって誰かを殺害した殺人犯とは一線を画すべきで、この罪を問うのは被害者、検察であり、且つ裁判によって行われなければならん。これが法治国家や!と、力んでみました。どうでしょう?報道陣のやり方は愛国無罪と一緒なかんじがする。

投稿: nick | 2005.05.10 18:57

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