福田首相辞任に関して
最初に表明しておきます。
僕自身は、福田元首相にそれほど悪い感情を持っていません。少なくとも、「美しい国」とか言っていた人よりは、現実的で、 ややシニカルなものの見方をされている方、どちらかといえば好意的な印象を持っています。
さて。
福田元首相が首相時代にやったこと、やらなかったこと、できなかったこと、それは冷静に批評すべきだと思います。 福田元首相が行ったことによって、どのようなことが発生したのか、やらなかったことによって今何が起きているのか、 できなかったことについて何故できなかったのか、それぞれ冷静に分析し、できることであれば次の首相によって、 よりよい方向に政策を実行してもらいたいと思います。
それでだ。
今日現在、福田首相がこの時期に辞任を表明したことについて、「無責任だ!」とおっしゃっている方に是非お聞きしたい。それなら、 あなたはいつ福田首相は辞めるべきだと考えているのですか? そして、その意見が適正なものかどうか、 きちんと批評に耐えて欲しい。そんな風に思います。
いや、本当に福田首相はいつ辞めるべきだったのか、僕も知りたいのです。僕自身の考えを言えば、 この時期の辞任の表明はベストではないにせよ、ベターだと思っていますl。万策尽きた、そんな感じなのだろうなと。そして、万策尽きた以上、 それ以上にいい案を持たれている方に政権を譲るべきだと判断されたとすれば、それはそれでリーダーとして正しい引き際だと思います。 少なくとも「美しい国」とか言っていた人のように、一国の首相が精神的破綻者だったと表明する羽目になる最悪の事態だけは避けたのですから。
繰り返しますが、無責任だとおっしゃっている方々、それならいつ辞めるべきだったのですか?
(1) 社会保険庁の職員がこれまで行ってきたぐーたらな仕事の結果、
3月末でも解決できないことが判明した時点
社保庁の中の人たちが、これまでまともな仕事をしてこなかった結果、年金がグダグダになってしまって、
その解決が3月末で終えられないと判明したときに辞めるべきだったと主張される人にダウト。えーっと、問題は前任者達ですよね。
民主党の菅氏も含めて。もちろん、歴代の自民党出身者の厚生大臣は責任を負うべきだと思いますが、
それを福田元首相一人の責任にするというのは、僕の感覚から言えば、なしです。
(2) サミット前 ないし サミット後
これは僕の感覚から言えば、全くもってなしです。サミット前に辞めたとすれば、
なーんにも分かってない首相をサミット議長にすることが日本としていいことですか? あるいはサミット直後に辞めたとすれば、
議長国自身がサミットの結果を尊重しない可能性があると言っているわけで、それはありですか? 僕の感覚から言えば、なしです。
(3) 内閣改造をする前に
内閣改造をして、押しつけられたメンバーではなく、自身で選んだメンバーで政権運営をする。その表明をしたにもかかわらず、
この時期に辞任するとは何事か。どうせ辞任するなら、内閣を改造する前に辞任すべき! こんな風に主張される人にダウト。
福田元首相とすれば、まさにできることをやった。それでも好転しなかった。だから辞める。これはそれほど無責任なことでしょうか?
できる限りの手を打った。しかしどうすることもできなかった。だからこそ辞める。それは無責任とは真逆の方向だと思うのですが、
いかがでしょうか。
(4) 任期満了後
これは、あり得ないですよね。福田元首相を支持する人にしても、福田元首相が任期満了まで(少なくとも1期目まで)
続けて欲しいと思っていた人は少ないはずです。「任期途中で放棄!」とか言っている人、
本心で任期満了まで続けて欲しいと思っていたのですか? この辺のダブルスタンダードの方が、僕には気にくわないわけです。
(5) そもそも就任すべきでなかった
福田元首相は、
そもそも首相の器ではなかった。個人的には官房長官ぐらいが妥当なのかなと思っている人間としては、こういわれるとぐうの音も出ません。
しかし、安倍元首相が、たとえどう取り繕っても、鬱病にかかってしまった、だから辞める、あの状況の中で適任者がいましたか? そして、
あの状況の時に適任者なしとして、本当にそれでよかったのですか? 僕の感覚から言えば、なしです。
ほんとさ、マスコミの中の人、そして、そんなマスコミの中の人の注文通りの意見を嬉しそうにカメラの前で言っている人、 それならあなたは、いつ福田元首相が辞めるべきだと考えておられるのですか? そして、 あなたの意見に対しての批評を受け止める心づもりはありますか?
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