昨日(11月2日)、日本テレビの「真相報道バンキシャ」
という報道番組を見ていて、不快なものを感じました。一晩寝ても、依然として不快さが残っているので書いてみます。
結婚式を挙げるのが嫌で、式場に放火した事件に関する特集が組まれていました。事件のあらましとしては、
- どうしても結婚できない理由があるので、火事になれば式をキャンセルできると思い放火した。
- 結婚できない理由は、犯人が妻帯者だから。
- 妻とも別れたくないし、かといって婚約者とも別れたくないという身勝手な動機。
- 婚約者は、犯人が離婚していると思っていた。既婚者であることは式の2時間前に初めて知った。
こんな感じです。
個人的な感想としては、犯人に同情する気が何も起きません。同時に、犯人に怒りの気持ちも起きません。一方、婚約者の方には、
少しばかり同情の気持ちがわきますが、それでもまぁ、なんだ。男運がなかったねと言えるくらいです。全体的にトホホな感じで、
なんとも馬鹿な事件としか言いようがありません。とりあえず怪我した人とかいなくてよかったねと言ったところです。
さて、この事件について、婚約者への独占インタビューができたからと言って、特集を組んでまで放送する意味は、
どこにあるのでしょうか?
- 世の中の男性は、二股をかける人が多い。相手の両親に挨拶したからと言っても、それで安心してはいけない。
本当の両親ではない可能性があるのだから、結婚を考えている女性の皆さんは、慎重に考えて決断しなさい、というメッセージを送るため。
- 不倫相手に結婚を持ちかけたら、にっちもさっちもいかなくなるので、不倫する場合は「結婚」の二文字を出してはいけない、
というメッセージを送るため。
無理無理考えてみたのですが、僕の空っぽな脳みそでは、以上をひねり出すので精一杯です。いや、はっきり言えば、
- 社会を震撼させるような事件ではない
- 模倣犯が多発するような事件でもない
つまり、関係者を除いて、多くの人たちにとっては、どーでもいい事件のはずです。それをことさら特集まで組んで、
犯人の人格全てを否定するようなコメント(当日のコメンテーターは、ワタミの社長と元地検の河上氏)を言わせたのは、
相手が反論できないのをいいことに、さらにつるし上げて、鬱憤を晴らしているだけ
なのではないかと思ってしまいます。これ、メディアの暴力の典型的な例だと思います。
くどいですが、繰り返します。この事件、
- 二股をかけた男がいた
- 嘘に嘘を重ねていたら、結婚することになってしまった
- 困ったので放火した
- 結果、ボヤでおさまった
以上でも以下でもなく、本当にどーでもいい事件のはずです。それを特集を組んでまで放送したのには、きっと「社会的病理の典型」
であったり、「人類共通の業の深さ」であったり、つまり、
我々も常にこの事件の加害者、被害者の立場におかれる可能性がある!
と番組担当者が考えたからだと信じたいのですが……。でも、やっぱり、それはないよね~。
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