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2009年6月

2009.06.25

地方分権はまだまだ先のようです

 例の東国原知事が発言した件について、いろいろと皆さん、ご意見あるところでしょう。

 さて。

 東国原氏という個人をいったん横に置いて、地方の首長と国家の首相、さて、何が違うんだろうというのが今日の日記。

 言うまでもなく、地方の首長と国家の首相では、権限の範囲が異なります。

 地理的に影響を与える範囲が特定地域だけにとどまるのか、全国かという点がまず違います。言い換えれば、首長は、 都道府県内の利害調整をすればことすむのに対して、首相は都道府県間、あるいはもっと錯綜した利害関係を調整する能力がいる。

 なるほど。と言いたいところですが、ちょっと待って。

 例えば僕の出身地の京都で言えば、京都市の人の要望と与謝郡の人の要望ってかなり大きな違いがあると思います。 前者は都市部の人の要求。冷たい言い方をすれば、「より便利(快適)に生活できることを考えて欲しい」。そんな風に思います。後者は、 より切実な要求。「最寄りの駅まで車で1時間。無医村。生命に関わることをなんとかして欲しい」 でも、後者は人数的に言えば少数者です。 多くの人(都市部の人)が困っていることと、少数の人が危機を感じていること。さて、政治屋さんとしては、どちらの要求に従います?

 なんて、剣呑なことはともかく。

 複雑さが増すことは確かですが、首長と首相、この点で質的に異なる判断を求められていますか?

 権限的な問題。首相は外交、防衛、金融についても一定の権限があります。地方の首長にはその権限はありません。言い換えれば、 首長は、この種のことを考えなくてもいいわけです。だから、首長と首相は違う。

 僕としてはダウトです。

 首相は全てにおいてオールマイティだったんですか? そして、オールマイティでなくてはいけないんですか? 金融にも精通していて、 刑法にも精通していて、医学にも精通していて、農業についても、産業についても精通している。さらに軍事にも精通している。 そんな首相いままでいましたか?

 麻生氏が、東国原氏の発言を不快に思う。これは当然のことだと思います。「いやいや、俺、結構頑張ってるよ!」 そんな感じなんでしょう。

 でもね。

 たかだかな国会議員が地方の首長をクソミソに言う。これは正直どうかと思いますよ。

 松浪氏とか、所詮提灯持ちの役割どころなのに、水かけるしか話題を作れないような人がしたり顔で、 少なくとも一地方自治体の首長に向かって「顔洗え」。いやいやいや。あなた、そんなに偉い人なんですか?

 国会議員の方が地方自治体の首長よりも偉そうな発言ができる。そんな日本。

 地方分権? まだまだ遠い先のようです。

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2009.06.19

人の死と言うことについて

 ちらっと。

 SF好きの人なら、人とは脳そのもの。たとえ体の全てが失われていても、脳が生きていれば、それは「その人」 であるという考えに共感するのだろうなと思います。

 かくいう僕自身。

 たとえ、普段くだらないことしか考えていないし、また、昨日の考えと今日の考えとは違うにせよ、少なくとも「今、僕は考えている」 からこその僕だと感じます。もし、僕が何も考えられない状態になったとしたら、それはもはや「僕」ではない。そんな風に思います。 直接的な表現は、なるべく避けようと思いつつ、あえて言えば、昨日と違う考えをしている僕は、依然として僕ですが、事故や病気、 その他諸々の理由によって、もはや何も考えられない僕は、もう僕じゃない。もうなにも考えられない時点で、僕じゃなくなる。 そんな風に思います。

そんな「もう僕じゃない」人の横で、まだ色々と考えられる人がいる。ただし、脳以外の問題によって、 今のままだと遅かれ早かれ命を失う人がいる。

「もう僕じゃない」人の部品を、まだ何か考えられる人のために役立てる。

 うん。そうなんだろうなって思いますよ、僕も。

 ましてや、幼い子供さんを持っていて、その子が脳以外の原因で生命が危うい。親としては、助けられるものなら、 できるだけのことをしたい。そう思うのも当然だと思います。たとえ、それが誰かの命を奪うことであっても。

 今回の法改正(衆議院通過状態)では、実際問題として移植可能としただけでなく、 脳以外の理由で生命が危うい子供をお持ちの親御さんの心理的負担(つまり、自分の子供を助けるために誰かを殺した)を軽減 (少なくとも法的には)することになるのでしょう。

 うん。

 ただ、やっぱり僕には解せないこと。

脳が死んだ。心臓は動いている。

 将来、医療技術の発展によって、心臓さえ動いていれば、 脳を再度生き返らせることはできないものなんだろうか。むしろ、本当かどうか分からないけど、お金のある人は、 冷凍保存とかに興味津々なわけでしょ?

 脳以外で生命の危機を迎えているお子さんをお持ちなご両親と全く同じくらい、 脳以外は生命活動を正常に行えているお子さんをお持ちなご両親だって、やっぱりいるわけです。それは近い将来、もしかしたら、 脳を生き返らせることができるかも? という淡い期待だからではなく、多分、素朴な感情。

「だって、息してるよ? 体、温かいよ? 死んでないよ?」

 それでも、「脳が死んでるから、息していても死んでるの!」と宣告され、さらに 「臓器提供しないんだ~。へ~」みたいなことになりそうな世論。

 いや、どっちも自分の子供を助けたいってエゴなんですよ。どっちもエゴなんです。そのエゴのどちらかは正しくて、 どちらかのエゴは間違ってる。いつか、誰かが決めなくちゃいけないことなんでしょうけど……。

 つーかね、そんなんこと、今の国会議員の人たち(どの党を支持しているかは別にせよ)に決定する権限、与えたっすか?

 全部が全部、直接民主制である必要は僕は全くないと思っていますけれど、でも、 所々においては職業政治家な方々はひとまず横にのいてもらってという方式をとれないものなんだろうか。

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2009.06.06

裁判員制度

 今日の日記は、正直、気分の悪いものです。その点、最初にお詫びしておきます。

 一部で、噂の人。

● ダウン症になんか恨みでもあるのか? via. ねたミシュラン
http://netamichelin.blog68.fc2.com/blog-entry-7049.html

 どうもこの人、早大の現役法学部生で将来は弁護士を目指しているのだそうです。

 いやまぁ、どんな考えを持ったとしても、それは個人の自由だし、どんな発言も表現の自由です。それは分かっています。

 でもね。

 早大法学部、なにを教えてんの? 早大法学部は学府じゃなくて、司法試験のための予備校っすか? それでいいの? 大学として?

 多分、こういう人は司法試験に合格して、本人の希望通り弁護士になるんでしょう。それも、多分、なんの試練もなく、 現役で司法試験合格組になれると思います。正直、頭のいい奴だと思いますよ。

 でもね。

 まさに、こういう人が、すらっと司法試験に合格して、司法の専門家として、いろんな意味で幅をきかせられる現状が、 僕としては異常な感じがします。だって、そうでしょう。

 レイプされたのは、女の方に油断があったから。レイプされるのが嫌なら、地味な格好をしてろ。そうじゃなく、 挑発的な服を着ていたんだから、レイプされることくらい覚悟しろ!

 いやいやいや。ジーパン姿だって、レイプされるときはレイプされるよ。原因と結果、逆転してるよね。この人の説で言えば、 レイプされた=挑発的な服装だったになってるわけです。でも、この「=」は論理的に「=」じゃないってのは、初歩的な論理学でも間違いです。

 挑発的な服装をしていた。だから、レイプされた。これが真だとしても、レイプされた。 だから挑発的な服装をしていたは真とはならないんです。こんなの論理学の初歩以前の問題です。

 ホント、早大法学部、何を教えてるの?

 ダウン症は、DNA的に人間じゃない。だから、殺しても殺人罪は適用されないようにすべき。ペットを殺した程度(つまり、器物損壊) にするべき。

 へーへーへー。

 人間とは何か。考える葦である。とするならば、ダウン症云々以前に人間じゃない人、たくさんいますよね。 こういう人も殺しても殺人罪にならないっすか? 

 品のない冗談はともかくとして。

 生物学的に「人間じゃない」とダウン症の人を認定するのであれば、それ以前に「人間」 とは生物学的にどのような状態を指すのかを厳密な意味において定義しなくてはいけないわけです。グレーゾーンを残してはいけないわけです。 例えば、四肢満足。満足とはどのようなレベルを指すのか。100メートルを11秒台以前で走ることができなければ満足といえないのか。 100メートル自由形で60秒以内で泳げなければ満足と言えないのか。これを個体差として言い逃れするなら、 何故DNAの数が異なるのが個体差ではないのか?

 ホントね、早大の法学部は講義で何を教えているのか? 司法試験の過去問解かせてるだけっすか?

 でね。

 どんな考えを持っていても個人の自由だと思います。思いますけど、でもね、 こーいう極端な人が司法という特殊な場で人の一生を左右するような権限を持とうとしている。そう思うと、ぞっとするわけで、 何かと批判の多い(実際、指名かかったら、いろいろと厄介だな~と思う)裁判員制度ですが、こういうケースを見ると、ホント、 導入してよかったなっと思うわけで……。

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