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2010.06.05

Twitterって面白い?

「Twitterって何が面白いの?」と聞かれることが、時々あります。

これ、返事に困るのです。

「面白い」か「面白くない」かは、個人の主観の問題です。

例えば、「音楽の何が面白いの?」と聞いてきた人がいたとします。

  • 聴くのが楽しい
  • 演奏する(歌う)のが楽しい

音楽が好きな人なら、このどちらか、あるいは両方を答えるでしょう。でも、これと全く同列に、

  • 上記に対してなんの楽しさも感じない!

人がいたとしても、そういうものだと思います。

音楽を聴いても、何ら楽しさを感じず、演奏しても(あるいは歌っても)楽しさを感じずな人の、感覚がおかしいとは僕は思いません。その人にとっては、絵(視覚を刺激されるもの)の方が楽しい、食事の方が楽しい(味覚を刺激されるもの)と聴覚以外の他の五感の快が優先されるのかもしれません。

いずれにせよ、「面白さが分からない!」人にいくら説明しても仕方がないと僕は思っています。

例えば、落語。「何が面白いの?」 大切な人なら、とりあえず寄席に連れて行きます。そうでなければ、「ま~趣味ですしね~」とお茶を濁すのは内緒ですが、寄席で生の落語を聴いてもらって、それでも「面白さが分からない!」人は、多分、落語を面白いと思わない人なのだと思います。それはそれでいい。別に無理無理、落語は面白いと思いこめ! 落語の面白さが分からないなんて、人間失格! なんてことを言い出すことはありません。だって、面白く思わなかったんだから、仕方ないよね~。世の中には、もっと他にも楽しいことたくさんありますから、あなたにとって今日が楽しくないのなら、何が楽しいか探しましょうかという感じです。噺家の皆様を始め、落語関係者の皆様、僕の影響力ってこの程度です。申し訳ない。

話を元へ。

Twitterでも全く同じことが言えます。

  • 他人のつぶやきを見るのが楽しい
  • 自分がつぶやいてみるのが楽しい

これと同列に

  • 上記に対して、なんら楽しいとは感じない

人がいたとしても、そういうものだと思います。

Twitter について言えば、ひとまず始めることをお勧めします(大切な人なら)。今から始める人なら、友人知人に加えて、有名人を数人フォローしてもらいます。それをしばらく見てもらって、何か言いたくなったら、相手が誰であろうと気にせず突っ込んで大丈夫ですよと言ってみます。突っ込んだ相手からリプライあるかもしれませんし、ないかもしれません。Twitterって、そういう世界です。

これで面白さを感じないとしても、まー、そういうものです。こういうのが楽しい人も一方でいれば、それを楽しいとは感じない人がいても、別におかしなことじゃない。

ちなみに、僕自身は、実際にはライフログ的に使用しているので、周りとのコミュニケーション手段としてはほとんど使用していません。食べたものをポストしたり、どこに行ったかをポストしたり、#bakaku として、下手な俳句(時には川柳)を詠んだり。こちらがメインです。

ほんの少しだけ、世間でフレームワークになっていること、あるいは、僕が「???」と思ったことに対してダウトを投げかけてみたりすることもあります。とは言うものの、チャット的には全く使用していないので、投げかけたダウトへの反応全てに的確に対応できていないのですけれど……

さらに言えば、僕自身は古くからご存じの方はお分かりの通り、歴史学で言えば、フランスのアナール学派に強く心を引かれている人間です。

これまでの歴史。有名人がどうした、どう考えた。その記録については、近代に近づくにつれ、資料が残されています。でも、全く無名の市井の人々は、その時、どう感じて、どう考えて、どんな生活を送っていたのか。ほとんど資料残されていません。でも、歴史を継続してきたのは(動かさなかったにせよ)、有名人ではなく、まさに無名の人々だと思っています。

今年はNHKで「龍馬伝」をやっているのだそうですが、ちょっと考えてみてください。龍馬が活躍した幕末。京都の人々はどんな感じだったのだろう? 明日、ひょっとすると殺されるかもと戦々兢々としていたのでしょうか? それとも、「なんかこないだ、寺町で人切りあったらしいで~。こわいな~。き~つけんと~」「ほんま、こわいな~」みたいな感じだったのかもしれません。さらに言えば、幕末から明治維新にかけて、主戦場ではなかった地域の人々はどんな風に徳川幕府から明治維新を迎えたのだろう? 今まで名字がなかった人が、急に名字を付けなければいけなくなった日、どんな風に考えて、今の名字を選んだのだろう? その資料はほとんど残されていません。「山田」「鈴木」が日本で多い名字になったのはどうしてだろう? 「藤原」については、ある程度分かっていますけれど。

なーんてことが、ひょっとすると残されていくかもしれないのがインターネットの技術で、その一つの例がTwitterだと僕は思っています。

ともあれ。

僕が「まだ使ったことない!」人にお勧めしている方法、あるいは僕自身の使い方、どちらを試してみても、それを「面白い!」と思わない人がいても当然だと思います。

さて。

厄介なのは、「Twitterって面白い?」と尋ねてくる人は、本当は「Twitterが面白いかどうか」ではなく、「Twitterが便利かどうか」を知りたいのだろうなと感じています。

「便利」という場合。

個人として便利だと感じるのは、おそらく多くの人にとって、「情報を取得する手段」としてということなのだと思います。自分の発言を世の中に広く伝えたいって思う人は少数派でしょう。むしろ、IT技術は、他人にとって有益な情報を発信する場よりは、自分にとって有益な情報を取得する場を提供してくれるものなのだと思います。

他方。

組織(と言いますか、ビジネスとして)便利だと感じるのは、「情報を伝達する手段」としてということなのだと思います。多くの人が見に来ている場に自分の意見(ないし商品)を喧伝できる場所。

現状で言えば、Twitterは、上記のどちらのニーズも完全には満たしてくれません。

「有益な情報を取得するため」が目的な人にとっては、そもそも誰が有益な情報を提供してくれているのかを提示する機能は、今のTwitteruは実装しておらず、ひとまずフォローしたけど、なんか「起きた。出社した。帰ってきた。寝る」みたいな情報しかないよね~とがっかりされるのだと思います。

他方。

「自社の宣伝をしたい!」が目的な人にとっては、そもそも誰かがフォローしてくれないことには、ほぼ間違いなく「一人のつぶやき」です。Twitterの仕様上、「ホーム」には自分がフォローしている人、その人のRT、そして自分自身のつぶやきしか表示されません。宣伝できてないじゃん!とがっかりされるのだと思います。

でもね。

だからこそ、Twitterは「便利」なんですよ。Twitterを使用して、「本当に便利」なことを、まだ誰も本当には見つけられていないのです。「便利」に利用できるかどうかは、あなた次第な除隊なのです。

ただ、1点だけご忠告。

技術系、操作系以外のTwitter本を鵜呑みにされないように。

だってさ。

  • 誰が得する方法を公開するの?
  • 「得するよ!」って言っている人は、その方法では自分自身やっていけないから、ノウハウ売ってるんでしょ?

要するに今の著者本人のTwitterr利用だけでは「収益」が見込めないから、せめて著作収入をなのでしょう。

ジェネリック医薬品は、なるほど「同じ人間」だから確証持てた過去の薬品でも有効なのだと思います。でも、ビジネス。松下さんの言うような「哲学」ならともかく、「技術」が、ドッグイヤーと言われるIT系で通用するものなんですかねぇ?

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