【更新記録】読後感想:山口雅也『續・日本殺人事件』

山口雅也の『續・日本殺人事件』(東京創元社)読了。
前巻が、コミカルな雰囲気だったのに対して、本書では一転してシリアスな作品になっています。
外国人が誤解している日本のイメージをふんだんにちりばめているのは前作同様です。しかし、 主人公の焦りや不安といった内面の描写が増え、全体的に心理小説のような雰囲気を漂わせています。
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山口雅也の『續・日本殺人事件』(東京創元社)読了。
前巻が、コミカルな雰囲気だったのに対して、本書では一転してシリアスな作品になっています。
外国人が誤解している日本のイメージをふんだんにちりばめているのは前作同様です。しかし、 主人公の焦りや不安といった内面の描写が増え、全体的に心理小説のような雰囲気を漂わせています。
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S.ダイベックの『僕はマゼランと旅した』(白水社)読了。
アメリカと聞いて、皆さんはどのようなことをイメージされたでしょうか。強さ、華やかさ、 自由な精神と言ったところを思い浮かべた方もおられるかもしれません。あるいはその裏返しとして、傲慢、浪費、 独善的といったキーワードを思い浮かべた方もおられるかもしれません。
しかし昨今、サブプライム問題を扱う際にしばしば流される映像に見られるような現実があることもまた事実です。 アメリカという国の中には、黒人やヒスパニック、その他の移民達を中心とした貧困層が形成する社会が存在しています。 本書はそんなもう一つのアメリカを丁寧に描いた作品です。
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メドウェイの『ミスタ・サンダーマグ』(講談社)を読了。
なんとも不思議な小説。
本書は、ヒヒに言葉を教えることに成功したと主張する動物学者が行方不明になるところから始まります。数年後、 動物学者が住んでいた街にヒヒの家族が迷い込んできます。ヒヒの一家は廃屋に住み着きます。その中の1匹は、人語を解し、 自らも人間の言葉を話します。
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大倉崇裕 『オチケン!』(理論社)読了。
ドラマ『タイガー&ドラゴン』以来、落語ブームが続いているようです。落語好きとしてはこの状況を好ましく思うものの、 とは言いつつ手放しで喜んでいるわけでもなく、なんとなく微妙な気分になっています。
さて、本書は落語を題材にしたミステリーです。
ひょんなことから大学の落語研究会(オチケン) に入部する羽目になった主人公が遭遇する奇妙な事件を落語のネタを元に解決していくというものです。
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フルニエの『ぼくの最後の黒い髪』 (ランダムハウス講談社)読了。
読後、最初の感想は、
頭のいい人は、同じ結論に達するものらしい。
というものでした。
本書はフランス人が書いたエッセーです。タイトルからも分かるとおり、中年から老年にさしかかった人物が、 今の世の中について皮肉を交えた苦言を呈するというものです。
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遅ればせながら、中村光『聖☆おにいさん』(講談社)を読む。
いやー、ゆるい、ゆるい。
現代社会に仏陀とキリストが降臨し、普通の生活を送るという内容なのですが、いかにもな宗教ネタを交えつつ、それでいながら、宗教的な議論は一切パスといった感じで、話は進みます。
熱心な信者の方には申し訳ないのですが、僕のような典型的なノンポリにとっては、楽しくて仕方がありません。
宗教的なこだわりがなく、ただただのんびり、まったりな世界を楽しみたい方にお勧めな一冊です。
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土屋賢二『妻と罰』読了。
僕はまだ独身です。と言うことで、まだ配偶者と呼ばれる人はいないのですが、それでも他人の恐妻家ぶりを眺めるのは面白いものです。 これ、なんでしょうね。僕自身、もしかすると尻に敷かれるタイプということもあるのかもしれませんが……。
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チャペックの『カレル・チャペックの警告』読了。
考えてみれば、チャペックが生きた時代は、個人よりも全体を大切にする時代でした。言い換えれば、 多様性よりも統一性に価値を見いだした時代です。人にとって、どちらがいいことなのかは、僕には分かりません。ただ、 どちらが僕にとって好きかと言えば、僕はチャペックのように多様な世界の方を好みます。
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岸本佐知子『気になる部分』読了。
翻訳者岸本さんのエッセーです。
本書も『ねにもつタイプ』同様、若干、電波が入っているような面も見受けられますが、 全体的には日常の細かな出来事を顕微鏡的観察眼で眺めた内容になっていて、さすがはベイカーの翻訳者と感心させられます。
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M.ズーサックの『本泥棒』読了。
現代版『アンネの日記』と『スローターハウス5』の帯に間違いなかった!
と言うのが、読書中の感想です。
『アンネの日記』についてはともかくとして、『スローターハウス5』と言われれば、ヴォネガット好きの僕としては、 とにもかくにも読まねばなるまいと変な義務感から購入してみたのですが、本当にうまく書かれた作品です。
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岸本佐知子『ねにもつタイプ』(筑摩書房)読了。
岸本さんと言えば、僕の中ではベイカーの翻訳者です。ベイカーの作品の持つ、柔らかい優しさを僕が楽しめるのも、 岸本さんの訳があるからと言っても過言ではないと思っています。
本書は、その岸本さんのエッセー集です。
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ヴォネガットの『国のない男』(NHK)読了。
本書はヴォネガットさんのエッセー集です。もっとも、小説でも一人称による語りで書かれた作品が多いため、 エッセーと小説の線引きが(いい意味で)曖昧な印象を受けます。実際、本書で書かれているヴォネガットさんの考え方は、 小説の中でも形を変えて主人公達が語っています。
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京都出身。とは言うものの、実際には「京都府」出身。そういう意味で、純粋な京都人ではありません。それでも、やっぱり「あー、 京都的な考え方してるなぁ」と反省する場面があります。 京都人的な考え方を乱暴にまとめると、
端的に言えば、「断る」のを極端に嫌がることと、 相手と一定の距離感を保とうとするのが京都の人間の特徴だと言えるのではないかと思います。
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現在、我が家の PS2 は本書『ふちゃぎとエリザベス』 の付録DVDに占領されています。
ニコニコ動画以来、完全にふちゃぎ家の動物たちの虜になってしまっていますが、それにしても、 この歳になって猫の写真集を買うことになるとは(^^;
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チャック・パラニュークの『ララバイ』読了。
『リング』と『デスノート』を足して2で割って+αした感じ。
それが最初の読後感想です。
子供達が次々に死んでいく。死因は不明。
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ハストヴェットの『フェルメールの受胎告知』読了。
絵画は詳しくありません。
手法はもちろんのこと、絵画の歴史、有名な作品にしてもほとんど知識を持っていないのが正直なところです。そのため、 僕の絵画鑑賞といえば、ぼーっと見て、共感できる作品か、そうでないか、それが唯一の判断基準です。端的に言えば、 直感だけで鑑賞しているわけです。このような鑑賞方法は、専門家から見れば眉をひそめるような見方なのですけれど。
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ユアグロー『たちの悪い話』読了。
本屋さんで手にしたときは、てっきりブラックユーモア小説かと思っていたのですが、本当にたちの悪い話でした。
本書では、何一つ物事がうまく行きません。
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ペレックの『美術愛好家の陳列室』読了。
やられた!
その一言に尽きます。
ペレックの作品は、『考える/分類する』、『W あるいは子供の頃の思い出』に続いて3冊目。どれも刺激的な作品なのですが、 中でも本書は僕の好みに一番ぴったり当てはまっています。
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カート・ヴォネガットの『デッドアイ・ディック』を読了。
いろんなところで書いていますけれど、僕の文体について、一番影響を受けたのが、ヴォネガットさんです。正確に言えば、 ヴォネガットさんの作品を翻訳している浅倉久志さんの文章のテンポに憧れています。
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南條範夫の『おのれ筑前、我敗れたり』読了。
『駿河城御前試合』に引き続き、南條氏の作品。
『駿河城御前試合』がフィクションなのに対して、こちらは史実に関する歴史エッセーとなっています。
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南條範夫の『駿河城御前試合』読了。
一部巷で話題沸騰の『シグルイ』の原作です。
元々が短編連載ということで、それぞれのエピソード自体は短めです。また、エピソード間のつながりも、それほどあるわけではなく、 僕が感じたかぎり、伏線らしい伏線は2点だけでした。
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ロープシン『蒼ざめた馬 漆黒の馬』(未知谷)読了。
本書を読んでいる頃、共産党の宮本氏が亡くなりました。何となく一つの時代の終わりを象徴しているようで。
さて。
僕自身は1971年生まれ。大学紛争やなんやかやが終焉し、右にせよ、左にせよ主義の堅苦しさが苦手なタイプ。なかでも共産主義は、 ソ連崩壊に見られるように、人間性には合わないのかなと思ってしまうような感じです。もっとも、日本の共産党に言わせると、 ソ連は共産主義ではないということになるのでしょうけれど。
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ペレーヴィンの『恐怖の兜』(角川書店)読了。
ロシアの文学と言えば、重厚なイメージを持っていたのですが、こんな軽妙洒脱な作品を書く作家もいるんですね。 という新鮮な驚きが読後最初の感想。
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伝統的な手法に忠実な作品が集まった短編小説集です。
収録されている作品は、どの作品も、人間の内面の暗い部分を直視したものになっています。
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バーンズの『イングランド・イングランド』読了。
さすがはバーンズ。小説らしい小説。
物語は、辣腕事業家が小さな島にイングランドとしてイメージされているもの全てを再現する「ビジネス」を縦糸にして、 横糸には主人公の女性の心の成熟過程が織り込まれています。
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ペレーヴィン『恐怖の兜』
読了。いやー、面白かった! 「ロシア版電車男」なんて帯がついていましたが、全然違うわけで、
しっかり考えられたプロットと実験的な手法がうまく結婚した良質の作品でした。
ロシア続きということで、ロープシン『蒼ざめた馬漆黒の馬』
読書中。こちらはソビエト革命真っ最中のナロードニキ的な左翼小説。
以下、読書中に心に浮かんだことを徒然と。
テロは野蛮で悪。なるほど、野蛮だとは僕も思うものの、悪だというのは、結局のところ支配者の理屈でしかないのではないだろうか。
支配されている側にとってはまた別の言い分があると思う。
たとえば北朝鮮で反体制的な人物がテロを行った場合、どのような評価がなされるのだろうか。悪の中で悪がなされたのだから善になる?
そんな数学的な発想をする人を僕は信用しない。
近代的な民主主義の立場から言えば、自己の要望を実現するために、テロという剣呑な方法ではなく、言論という安穏な方法で行う。
そういうことなのかもしれない。しかし、最大多数の最大幸福を是とする集団の中で少数者が要望を通すにはどうすればいいのだろう。
先日の東京都知事選の候補は茶番だと僕は思うけれど、「スクラップ・アンド・スクラップ」
という呼びかけが一定の効果を持ち得たところに民主主義の限界があるのではないだろうか。
戦後60年経ち、二世が指導者となっているこの国と北朝鮮との差異は歴史的に見れば、それほど大きなものではないのではないだろうか。
このような考え方は無政府主義的なのかもしれない。
以上、Mixiにも書いたことの転載。
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ゴーチェの『若きフランスたち』読了。
19世紀。フランス。ナポレオンを知らない世代。偽悪趣味。コント。
『若きフランスたち』にタグを付けるとしたら、こんな感じになるでしょうか。いずれにせよ完全に僕のツボです。
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ブロサールの『レズビアン日記』(国文社)読了。
『レズビアン日記』と刺激的なタイトルが付いていますが、脱構築の手法に基づいた文学作品です。
きれいな言葉。そんな言葉が集まったきれいな文。そんな文が集まったきれいな文章。そんな文章が集まったきれいな作品。 このような感じでできあがっている作品です。
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C.グルニエ『水曜日のうそ』(講談社)読了。
短編映画で見てみたいなと思った1冊。
フランス。核家族。おじいちゃんは近くに住んでいるものの基本的には別居。毎週水曜日の1時間だけ我が家にやってくる。 その1時間は少し退屈な時間。おじいちゃんは、毎回同じ話を繰り返し、息子であるお父さんは、そんな父親に少しうんざり。 孫娘である主人公は、そんな父親に軽い反感を覚え、おじいちゃんの肩を持つ。毎週繰り返される他愛ない光景。
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ここのところ仕事で PHP のコードとにらめっこすることが多く、
ちょっとした現実逃避もかねて青木峰郎『Rubyist
Magazine 出張版』(毎日コミュニケーションズ)を購入。
書名にあるとおり、Rubyist Magazine に掲載されたものをまとめた内容になっていますが、35歳、Web ブラウザで閲覧するよりもこうして書籍としてまとまっていた方が助かります(^^;
ともあれ、実際のコードを添削するという手法は、元の書いた人の考えを想像しつつ、 それをより洗練したものにするにはどうしたらいいのかが分かるので、本当に勉強になります。
『Rubyist Magazine 出張版』
著者:青木峰郎
出版:毎日コミュニケーションズ
購入時評価:★★★★
Amazon.co.jp の紹介ページ
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ウェストールの『ブラッカムの爆撃機』
(岩波書店)を購入。
と言いつつ。
ミーハーな僕は、本文よりも宮崎駿さんのイラストに惹かれたのですけれど(^^;
「悪役1号」や「紅の豚」に代表されるように、宮崎さんが描く「兵器」。本質的には殺人の道具であり、 非人間的な存在なのでしょうけれど、宮崎さんの手が加わると、なんだか人間臭く、ちょっぴり素敵な感じになってしまいます。
ともあれ、そんな宮崎さんのイラストの雰囲気と同じ空気を持つ本書。楽しみです。
『ブラッカムの爆撃機』
著者:ウェストール
出版:岩波書店
購入時評価:★★★★
Amazon.co.jp の紹介ページ
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フロベールの『フロベールのエジプト』読了。
フロベールと言えば、『ボヴァリー夫人』が有名ですが、本書はその『ボヴァリー夫人』 を書き始める直前に行った中東旅行の中からエジプトの旅を取り上げたものです。
感受性豊かな若者らしい旅行記になっていて、読んでいて楽しいです。
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V.ペレービンの『恐怖の兜』
(角川書店)購入。
ロシア発の小説で、なおかつチャットを題材にしたものとということで、ちょっと意外な感じがしたので購入しました。
ロシアの IT 動向ってよく分かっていないので、そういう意味でも楽しみな1冊です。
『恐怖の兜』
著者:V.ペレーヴィン
出版:角川書店
購入時評価:★★★★
Amazon.co.jp の紹介ページ
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ゴーチェの『若きフランスたち』
(国書刊行会)読書中。
1830年代。フランス。ナポレオンを知らない世代。偽悪趣味。完全に僕の趣味です(^^
副題に諧謔小説集となっているようにコメディ短編集です。
男性って、いつの時代、どこの国でも仕方がない存在だなぁ~と思いつつ、ついついニヤニヤしながら読んでいます。楽しみ、 楽しみ(^^
『若きフランスたち』
著者:ゴーチェ
出版:国書刊行会
購入時評価:★★★★★
Amazon.co.jp の紹介ページ
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