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2009年1月

2009年1月24日 (土)

【newsing】 newsing で見た鉄壁

 僕自身の周囲には、幸いなことに年齢、性別、人種、国籍、門地で人を差別するような人はいないのですが、 世の中にはいろんな人がいるんですね~というお話。

 newsing というサイトがあります。国内最大のソーシャルニュースサイトです。ネット上に掲載された記事をピックアップして、 それについてコメントを書くというサービスを提供しています。

 そこで、鉄壁な人を見つけたのでご紹介。

 注目したのは「腐乱死体」さんというユーザさんです。

●腐乱死体さんのマイページ
 http://newsing.jp/user/%C9%E5%CD%F0%BB%E0%C2%CE
 【魚拓】http://s04.megalodon.jp/2009-0124-1008-06/newsing.jp/user/%C9%E5%CD%F0%BB%E0%C2%CE

 この方は、何かというと「在日」「チョン」とおっしゃる方です。ことあるごとにうるさいくらい「チョンチョン」おっしゃいます。 チョンチョン、チョンチョンって、鳴き方を覚えていない小雀じゃあるまいしとか言うのは横に置くとして。

 さて、この方はご自分が気にくわない人間をとりあえず「在日」「チョン」と断定されます。反社会的な人間だけでなく、 注目を集めている人間も、腐乱死体さんは気にくわないようで、例えば、1月22日にピックアップされた

●ついに素顔を披露!「生協の白石さん」大学の広報大使に
 http://newsing.jp/entry?url=headlines.yahoo.co.jp%2Fhl%3Fa%3D20090122-00000065-yom-soci
 【魚拓】http://s03.megalodon.jp/2009-0124-0953-49/newsing.jp/entry?url=headlines.yahoo.co.jp%2Fhl%3Fa%3D20090122-00000065-yom-soci

この記事では、生協の白石さんのことを「また在日か」とばっさり。 白石さんはもちろん何か悪いことをしたわけではなく、学生からの投書に対して、お役所的な回答をするのではなく、なんとなくほのぼのとした (時に斜め上の)返事を書かれ、学生との友好的な関係を続けてきたことを評価されて、めでたく大学の広報大使になられたわけです。でも、 どうやら腐乱死体さんは、功績を認められた人がお嫌いなようです。なので「在日」なんだそうです。 へーへーへー。

 いやまぁ、想像で書けば、腐乱死体さんにとって「白石」という名字が云々ということなんでしょう。 この辺の事情についてはここでは書きませんが、でもね、そもそも「日本人っぽい名字」を選ばれたわけです。言い換えれば、もともと「白石」 は、日本人の名字として、特に不自然だったり、目立つようなものではないから選ばれたわけです。ということは、「白石」 という名字は昔から日本人だった人の可能性が高いと僕なんかは思うわけですが、腐乱死体さんにかかれば、バッサリいかれるわけです。 ほーほーほー。

 まず、この自分の持っている知識(だけ)で全てを断定する胆力。これ、鉄壁です。

 さらに言えば、万が一、白石さんの件が事実と異なる場合、 虚偽の内容で名誉を毀損された云々として訴訟を起こされるリスクがあるのですが、腐乱死体さんにとっては、そんなリスクはアウト・オブ・ 眼中です。

 なにを書いても自分には絶対に危険は迫ってこないと考えられる勇気(=想像力の欠如)。これ、 やっぱり鉄壁です。

 その上で、この方が完全な鉄壁だと思うのは、気にくわない相手を「在日」「チョン」だと決めつけてくることです。これ、 実は決めつけられた方は反論できないんです。

 まず、「ないことを証明することは難しい」という論理学の初歩から攻撃されるわけです。

 白いカラスはいない。これを証明するために100匹、1000匹、1万匹の黒いカラスを集めてきても、次の1匹が白かったら、 おじゃんです。このように「ない」ということを証明しろという論理的に不可能なことを相手に求める戦術。鉄壁です。

 僕自身、「在日」だと言われました。家系云々を語るのは、僕の趣味ではないのですが、一応書いておくと、 確かにそれほど誇れる家系ではないと思います。チョンマゲ結っていた時代には、京都の御所の警備員だったらしいですし、3代前の曾祖母は、 父親を戦争(第二次世界大戦よりもさらに前の戦争の頃)で亡くして事実上の孤児状態で、 あわやお家断絶の危機に追い込まれていた状態っぽいです。それでも、白いカラスと同じく、 どこかで血が紛れ込んでるんじゃないかと言われれば、反論しようがありません。実際、秦の始皇帝時代まで遡れば、 うちの実家近くに徐福が流れ着いたと主張しているらしいので、そこまでたどって生粋の日本人かと言われれば、なんとも言えません。なおなお。 僕自身は、先祖に敬意は払いますが、一方で、先祖が偉かったから僕も偉いという勘違いだけはしないでおこうと思っています。まぁ、でも実際、 ここに書いたとおり、ちっとも偉くないのですけれど。

 しかし、こんな僕の弱々しい反論も、「やつらは血統にやたらこだわる」とバッサリ。えええ。血統にこだわって「在日」「チョン」 と言っている人に、こんなこと言われちゃったよw トホホ……。

●中田英寿の起源は韓国!本人がキレる
 http://newsing.jp/entry?url=birthofblues.livedoor.biz%2Farchives%2F50767312.html
 【魚拓】http://s02.megalodon.jp/2009-0124-0952-08/newsing.jp/entry?url=birthofblues.livedoor.biz%2Farchives%2F50767312.html

 ともあれ。

 さらに言えば、腐乱死体さんの追求に対して「自分は在日ではない」と主張することは、「在日だろ?」 と言っている人と同じように在日の人たちを差別的に見ていることにつながります。反論することが、かえって差別を助長するわけです。 これが分かるから、「在日だ!」と決めつけられた人間は、ぐうの音も出なくなってしまうわけです。非常に巧妙です。腐乱死体さんは、 本当に頭がいいなと感心します。

 反論することが倫理的にためらわれる点を追求する。完全に鉄壁です。

 こんな完全鉄壁な腐乱死体さん。しばらくの間、ゆる~くウォッチすることにします。

 なおなお。

 newsing の中のことを、こんなところで書くのはどうかという批判があるのは承知しています。ただ幸いなことに、 腐乱死体さん自身が次のように言われています。

「見られて困るようなことは人前でやらないのが常識でしょ。(中略)リンク貼られると著作権うんぬん喚き散らすDQNに近いな」

●CAに恥をかかせた織田裕二の素行の是非 : 日刊サイゾー
 http://newsing.jp/entry?url=www.cyzo.com%2F2009%2F01%2Fpost_1437.html
 【魚拓】http://s02.megalodon.jp/2009-0124-1045-09/newsing.jp/entry?url=www.cyzo.com%2F2009%2F01%2Fpost_1437.html

 腐乱死体さんは、もちろん、DQNじゃないと思うので。

 ホント、腐乱死体さんにおかれましては、しばらくの間、いろいろと楽しませてくださいw

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2009年1月14日 (水)

【マスメディア】 TV朝日ウソバスターの釈明の妥当性について

 テレビ朝日の『ウソバスター』の中で

インターネットの情報は嘘が多い

という前提の元、その具体例としてブログの画面を表示し、そこに書かれていることを検証していた件が、 どうもそのブログがテレ朝の

やらせなのでは?

と問題になっていたことについて、テレビ朝日は

「実際にあったブログを元に再現しました!」

という釈明を行いました。

 さて。

 そもそもの疑問点として、

  1. インターネットには正しい情報もある。間違った情報もある。それはインターネット以外でもそうではないか?
  2. 間違った情報だとしても特定のブログを取り上げるのは、おかしいのではないか。間違っている点を本人に伝えずに、 いきなり公衆に伝えるのは人間的にどうなのか?

 第1の点に関して言えば、例えばテレビで毎朝流されている「占い情報」があります。これ、正しいのでしょうか? 論理的に考えれば、 占いが正しいとすれば、誰がどう占っても同じ結果。つまり、どの局の占いも同じになるはずです。しかし、占い師によって結果はまちまちです。 つまり、どれかは正しくて、どれかは間違っていることになります。

 そもそも、テレビを初めとするマスメディアは誤報を伝えたことはないのか? あるいは、昨今よく聞かれる (今回のケースもそうですが)「情報系エンタメですから、必ずしも徹頭徹尾正しいわけではありません。 誤解を与える表現になっている場合もあります」という言い訳を行わざるを得ないようなケースがあるにもかかわらず、

ネットの情報は間違い(が多いような印象を与える)

放送内容は公平なのでしょうか?

 第2の点に関して言えば、間違った情報を掲載しているサイトがあるとしても、それは悪意をもって行っているわけではありません。 場合によっては、ブログの執筆者本人は「正しい」と思っているケースだってあるでしょう。

 少なくとも、誰かを騙すつもりで、悪意を持って(つまり間違った情報を書いていると自覚して) 執筆しているわけではない著者に対して、本人に間違いを指摘するのではなく、いきなり

こいつバカだぜ!

と公共の電波で伝えることは、はたして人間として公平なことでしょうか?

 その上で、テレ朝の言い分(実際のブログを元に状況を再現した)を認めたとしても、 それはそれで次の問題が発生するように僕には思えます。

  1. 間違った情報だとしても、当該ブログの内容は著作物であり、それを模倣する行為は著作権侵害に当たるのではないか?
  2. 間違っていると分かっている情報を社内ネットワークのようなローカルな環境ではなく、インターネットで公開したことは、 まさに間違った情報を伝えることに荷担しているのではないか?

 内容が正しいかどうかは別に、執筆者の「思想又は感情を創作的に表現したもの」は著作物です。テレ朝は自ら「再現した」 と言っていることからも、本来のブログを模倣したわけです。これは充分著作権侵害にあたる行為です。 間違った内容ならコピーしてもOKというのなら、 NG 集はいくらでもコピーして構わないことになるはずですし、誤報だけでなく、 アナウンサーが読み間違えたなんて放送もコピーフリーになりますが、それはテレビ局の本意ではないでしょう。それなのに、 インターネット上の著作物なら、間違った情報だったらコピーフリーと言っているのは、少なくとも僕の感覚では公平ではありません。

 第2の点に関して言えば、再現するのなら、なぜ社内の(もっと言えばローカルな)PC上で再現するのにとどめず、 インターネットで公開してしまったのか大いに疑問があります。この件に関して言えば、かつて同じくテレ朝が、 珊瑚礁がダイバーの落書きによって傷つけられていることを報道するために自分達で珊瑚礁に落書きをした事件があります。そのとき、 テレ朝は問題の行為を反省し、二度とそのような行為を行わないと誓ったのではないか? それにもかかわらず、 同じ行為を繰り返してしまったわけです。どういうことか?

 繰り返しになりますが、今回の騒動でテレ朝の言い分が実際に行われたことの全てだとしても、以前として

  • 著作権侵害
  • 撮影目的による被害の拡大

以上の2点については、なんら弁明になっていないと僕は思います。ホント、頼むよ、テレ朝の中の人。

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2009年1月 3日 (土)

【社会】派遣切りの本当の罪人は誰か? 続き

 先ほどのエントリーでは、

本来なら人材派遣会社こそ、今の状況に反対の声を上げるべきではないのか?

というスタンスで書きました。

 実際、人材派遣会社の経営者がまともな実業家なら、そう考えてもおかしくないと思います。

 先ほどのエントリーでも書きましたが、

自社の商品が返品されてくる。しかも、一方的に!

という状況に対して、実業家なら

  • 値引きしてでも商品陳列台に置いてもらう
  • 別の販売ルートを模索する

 多分、こう考えるのが普通でしょう。なぜなら、少なくとも実業家としての経営者なら、自社の商品に自信があり、 それが相手先の一方的な都合で契約破棄に等しい状況で突っ返されるとするなら、場合によっては損害賠償を考えてもおかしくないはずです。 無論、そこはビジネスのつきあいがあります。たとえ理不尽だと分かっていても、相手が窮状であれば、そこにはとやかく突っ込まない (=訴訟とか言わない)。また景気がよくなったら、ご贔屓にくらいの感覚でないと経営者としてはダメの烙印を押されても仕方がありません。

 しかし、他方で、相手の窮状によるものにせよ、大切な商品が返品されてくるわけです。繰り返しますが、実業家なら、 これは耐えられない状況です。たまたま販売窓口の状況が悪化しただけであって、自社の商品の質やコストパフォーマンスには自信がある。 そうであるなら、返品されてきた商品を商品としての本来の価値を認めてくれる誰かを探すのが実業家の手腕でしょう。人材派遣の問題で言えば、 商品(=派遣社員)を有限的な資源としてとらえているのなら、派遣先から契約を切られた商品を、 別のどこかに世話するという発想になるはずです。

 しかしながら。

 人材派遣会社は実業ではなく、虚業なんですよね。つまり、彼ら自体は、 特に何らかの価値を生み出すことに寄与している訳ではありません。何が生み出されるかは、派遣先の企業次第。もちろん、 これでも間接的には価値の創造に寄与していると言えます。例えば、流通業だって創造された価値を、 必要としている場所に移転するという重要な存在意義を持っている(つまり実業に寄与する)わけです。人材派遣会社だって、 価値を創造するための人的資源をプールしているという意味で実業に寄与している存在だと思われていたわけですが、今回の件で図らずも、

単なる中間搾取者

以上でも以下でもないことが判明してしまった訳です。

 人材派遣会社にとって、派遣先の企業が価値を生み出そうと、生み出すまいと、知ったこっちゃない。要は、プールしている人的資源 (の時間)を切り売りできれば、それで充分。時代劇で悪役として描かれている口入れ屋と、 結局のところなんら変わることなかったことを露呈してしまったわけです。

 実際、人材派遣会社の経営者にとっては、派遣先から切られた人たちは「返品された自社の商品」ではなく、 新たに仕入れられる格安の物件でしかないのです。今までなら時給1500円だった商品が1000円で仕入れられる。ラッキー!  それくらいの感覚なのでしょう。つまり、派遣先が契約社員を切れば切るほど、人材派遣会社としては安値で商品を仕入れられる。 こんな構図になっているわけです。

 働いている人、消費する人、誰にも利益を生み出さなくても儲かる人。それが虚業です。

 結論として言えば、ザ・アールの奥谷禮子奥を担ぎ出していたマスコミの中の人、どうか、どうか、マスコミとしての矜持があるのなら、 今の奥谷禮子氏の意見を引き出してください。

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【社会】派遣切りの本当の罪人は誰か?

 新年早々の書き込みが暗い話で恐縮ですが、実際、この日記を書いている時にも、仕事初めの日が決まっていない人もいるわけです。 仕事初めの日が決まらない、つまり、一年の計はおろか明日の計画についても変動要素が多すぎて決められない、 そんな人が現実におられるわけです。

 正直、切ないよなと思います。

 僕自身は独身。生活費に困っても、最悪、「明日からチキンラーメン三昧だぜぃ。いぇーい!」 とか笑って苦境を乗り越えようという気分になれるのですが、家族とかお持ちの方にとっては、本当に辛いと思います。当面の生活費は、 これまでの蓄えから切り崩すとしても、それだっていつまでも続く訳じゃない。目減りする一方の銀行残高を見つめ、あと何ヶ月もつか、 そんな計算をしないといけないと思うと、鬱々とするんじゃないかと思います。

「自分で、派遣の人生を選んだろ。自業自得。ギャーギャー言うな」

としかりつけるのは簡単です。無論、それにも一理あります。でもね。そーいう問題じゃないよね。

 で、素朴な疑問なのですが、

派遣切りで職を失った人って、どうして派遣先の企業に苦情を言いに行くのだろう?

 何故、自分が登録している人材派遣会社に文句を言わないのでしょう? パソナとかザ・アールとか、 どういう営業活動をしていたのか? 本来なら派遣先の企業の経営状況が悪化している、つまり、 派遣人員の対価を支払ってもらえなくなるリスクがあるのなら、 商品である派遣登録者を別の企業に派遣させるリスクヘッジを考えてしかるべきなのでは? と僕なんかは思ってしまいます。

 こんな風に考えてみてください。

 返品 OK な商品を扱っている企業をあなたが経営しているとします。これまで卸していた小売店が、「明日から商品棚から外すよ」 と言ってきた場合、営業担当者として、あるいは経営者として、取るべき行動は次の二択です。

  • 土下座してでも、卸していたお店に泣きついて、引き続き自社の商品を扱ってもらう
  • 返品されてくる商品を(賞味期限がないものであれば)、別の小売店で扱ってもらえるように東奔西走する

 さて、人材派遣会社のお偉いさんは、この年末年始、どのようにお過ごしだったのでしょうか?

 冷たく言えば、企業に勤めている人は究極的には会社の貴重な資産です。一方、派遣で来ている人は、 最終的に資産にならない消費財です。ザ・ アールの社長がサイトで公言しているように「商品」です。ちなみに、彼女のポリシーは、こんな感じです。

「ザ・アールは、全てのお客様にどの様に満足ゆくサービスが提供出来るか、スタッフ一同考え、商品開発に力を注ぎ、 そして各企業に合ったオリジナルなメニューを提供して参ります。」

 ここで「商品」と呼ばれているのは、「物」ではなく「者」です。

 無論、それはそれでアリだと僕は思います。口入れ屋、人夫頭、時代劇ならほぼ確実に悪役にされてしまう彼らですが、 彼らだってそれなりに仕事に対する情熱と誇りを持っていることでしょう。しかし、今やっていることは、「返品する」と言われたのに対して、

「あ~、そーっすか、じゃ、捨てちゃってください」

と言っているのとかわらないわけです。少なくとも、今、報道されている範囲で見ている限りで言えば、「商品」である「者」 の返品を受け付けず、廃棄処分をお願いしているだけと言われても仕方がないんじゃないでしょうか。違うんでしょうか。違うのなら、 そこをもっとマスコミにアピールするべきだと思うのですけれど。

 とりあえず、なんだか偉そうなことを言っていたザ・アールの奥谷禮子氏の言い分を楽しみにしています。 そんな余裕はないのかもしれませんけれど。

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